PCオーディオを始めたけれど、音楽再生ソフトは何を使ったらいいの?パソコンのデフォルトプレーヤーでいいの?
ダメです、せっかくPCオーディオをセットしたのなら、もっと性能が良くて、無料な音楽再生ソフトを使いましょう。WindowsとMacで使えるソフトが一部異なりますが、ここではWindowsベースで説明いたします。
高音質ソフトと言えばASIO/WASAPIのハイレゾ音源、DSD音源のネイティブ再生に対応したソフトのことを指します。
この機能を満たす、音楽再生ソフトは5~6本は存在しますが、今回は「foobar2000」、「MusicBee」の2本に絞りました。別途有料になりますが「AodioGate4」も併せて紹介いたします。
よく吟味いたしましたので、これ以外は必要ないと自信をもっておすすめいたします。
音楽再生ソフトを使いこなすためには、「ファイルの種類を確認して分類し、保管するファイル形式の確定」と「音源ファイルの取り込みと収集・保管方法の決定」という2つの事前準備作業が必要となります。準備作業の終了後、実際に音源ファイルを収集・保管しライブラリーを構築します。

音楽再生ソフト使用の準備(保管用ファイル形式)
音楽ファイルの基礎知識
ハイレゾとは
ハイレゾ音源とは?どれだけ綺麗な音なの?どんな機器が必要?
ハイレゾは音の量が違う!CDを超える高音質
https://www.sony.jp/high-resolution/about/


音楽ファイルの分類




音楽ファイルは「無圧縮」「可逆圧縮」「非可逆圧縮」の3つに分類され、無圧縮のWAVEやAIFFが音質が良いのです。しかし、ファイルサイズが大きくなり、容量も大きくなります。逆に非可逆圧縮のMP3とかAACはファイル容量は小さいが音質が悪くなります。結論から言えば「可逆圧縮」で当初のサイズの60%程度に圧縮され、再生するときには音質もそのままの『FLAC』が一番です。
おすすめのファイル形式

おすすめのファイルは『FLAC』ですが、ハイレゾで『DSD』ファイルを使用する場合もありますので、基本のファイル形式は『FLAC』+『DSD』に決定します。『WAV』(WAVE)ファイルは保管スペースの節約のために『FLAC』に変換しましょう。
『WASAPI』と『ASIO』について

- 「WASAPI」(ワサピ)というのはWindowsVista以降導入されたオーディオAPIのことで、”Windows Audio Session API” の略
- 「ASIO」(アジオ)はサウンドドライバーの規格のひとつ。音声をデバイスに出力するための規格。”Audio Stream Input Output”の略で、こちらもカーネルミキサーを回避できる
- WASAPIはOS標準の機能であるのに対し、ASIOはサウンドドライバーのため対応機種でないと使用できない
- 「WASAPI」というのはWindowsVista以降導入されたオーディオAPIのこと、これが導入されたことでユーザー側で「共有モード」と「排他モード」が選択できるようになった
- 通常は「共有モード」で動作し、カーネルミキサーを通して音を再生するので様々なアプリから一つの出力先に出力することになる
- 音楽ファイルを再生するとカーネルミキサーを通して出力される。これがあまり音質的にはよくないようで、劣化が避けられない
- そこでそのカーネルミキサーを回避して出力できるのが「排他モード」である
- アプリケーション(この場合の再生ソフト)が直接音源を読み込めるようになるため、カーネルミキサーによる音質の劣化が起こらない
- OS標準の機能であるためアプリケーションが対応していれば使用可能
- foobar2000は「WASAPI」に対応すみ
- ASIOはサウンドドライバーの規格のひとつ。音声をデバイスに出力するための規格で、こちらもカーネルミキサーを回避できる
- WASAPIはOS標準の機能であるのに対し、ASIOはサウンドドライバーのため対応機種でないと使用できない
- ASIOはデータ送信から音声出力までの遅延、レンテンシが低いというのが大きな特徴
- foobar2000はプラグインで「ASIO」に対応できる
・WASAPIとASIOはどちらもパッと聴いた限りでは違いがわからないくらい綺麗な音色
・ASIOの方が若干寒色系の音に聴こえる。WASAPIはアタック感が強かった気がした
・微々たる差だし、好みの問題だと思うが、すっきりしたASIOの方が良かった
・DSDの再生については、ASIOにはDSDデータ専用のインターフェイス仕様があります。一方、WASAPIにはDSD専用のインターフェイス仕様は用意されていません
・WASAPIでは、24bitのPCMデータにDSDデータを載せるDoPという方式が使われます

参考おすすめSP(ハイエンドモデル)



ハイレゾ音源を取り扱う場合の音楽再生ソフトは『ASIO』と『WASAPI』対応で、DSD音源のネイティブ対応ができるものが必要。
① CDからの取り込み

CDからの音楽データの取り込みは「Ripping(リッピッング )」と呼ばれ、パソコンで扱いやすいデータの形として取り込まれます。おすすめのファイル形式は可逆圧縮式のFLAC(.flac)です。紹介するソフトはいずれも「Ripping機能」は備えていて、どれを使用しても良いが、分かりやすくて、取り込みスピードも速い『MusicBee』(https://getmusicbee.com/downloads/)で説明します。
Rippingの手順

①設定から→ツール→CD取り込みむ
②エンコード形式falckの選定

③保管先フォルダーC:\Users\toshi\Music\atipe\Ripped Files\
④ドライブ設定→CD挿入→スタート

⑤取り込み終了
ファイル形式『flac』と取り込み後のファイル保管場所『RippedFiles』を指定すれば、簡単にデータを取り込める
②有料サイトからのダウンロード

PCオーディオで使う、音源は通常CDから取り込んでいる。しかし、CDからのデータはあくまでCDスペック(44.1kHz16bit)であり、ハイレゾではない。ハイレゾ(48kHz16bit以上)とはCDスペック以上のものをいうと定めている。日本オーディオ連盟ではハイレゾを48kHz24bit以上と定義している。
ハイレゾ音源はCDでは取り込めないので、ハイレゾ音楽配信サイトを利用してダウンロードすることになる。このサイトも国内に4~5サイトあるが、曲目が多くて、使い勝手が良いのは以下の2サイトです
- e-onkyo music(e-onkyo.com)
- mora(mora.jp)
③無料サイトからのクラシック音楽ダウンロード

ようこそ Blue Sky Label へ!
フルトヴェングラーやトスカニーニ、ワルター、バックハウス、ホロヴィッツ、ハイフェッツなどの偉大な音楽家たちの歴史的名演から1960年代のカラヤンやバーンスタインのステレオ録音まで、4000を超える楽曲がフリーで全曲お聞きいただけます。
yung.aki.gs
音源からのファイルの取り込み方法まとめ
- CDからの取り込み(自己保有CD・レンタルCD)は『MusicBee』のCDからの取り込みでファイル形式flacで保存
- ハイレゾ音源は有料サイト『e-onkyo music』でダウンロードしファイル形式flacで保存
- クラシック音楽の音源は『クラシック音楽へのおさそい(ようこそBlueSkyLabelへ)』でダウンロードしファイル形式flacで保存


音楽再生ソフト、おすすめ高音質 ソフトの使い方

PCオーディオの音源の収集と保管ができたら、いよいよ音楽再生ソフトを使用して、音楽の再生をします。音楽再生ソフトはおすすめの無料高音質ソフト「foobar2000」、「MusicBee」と有料高音質ソフトの「AodioGate4」の3本です。ハイレゾの聴き比べは①ハイレゾ音源をそのまま聴く②CD音源をそのまま聴く③CD音源をアップコンバートして、疑似ハイレゾで聴く。①~③までの各々の違いが、明確に分かる人はすばらしい人で、ぜひハイレゾを楽しんで下さい。
音楽再生ソフトの特徴
ソフトの名称 | 主な特徴 |
foobar2000 | ・世界的に有名なソフト、歴史があり、音質的にも定評 ・カスタマイズが自由、使いこなせば有料ソフト以上 |
MusicBee | ・2018年に更新されて最新バージョンで機能充実 ・表示の大きさ、スキンの交換中で画面が楽しめる ・使い勝手が良い、日本語表示で分かりやすい |
AodioGate4 | ・コルグの音楽再生ソフト、コルグ製品の使用者は無料 ・再生だけでなく、アップコンバートして保存可能 ・PCM192kHz32bit、DSDへの アップコンバート 可能 |
音楽再生ソフトの使い方
音楽再生ソフトのインストール方法や使い方は以下をご覧ください。3本ともすばらしいソフトです。日替わりで、聴いてみてご自分にあった1本を選んでください
foobar2000は、外見や機能を自由にカスタマイズすることができる高機能オーディオプレイヤーです。
強力なファイル管理機能を実装し、日本語のサポート、分かりやすいインターフェイスと操作性、 WASAPI や ASIO への対応、しかも動作が軽い MusicBee
https://eizone.info/musicbee-audio-player/
Nu I 及び DS-DACシリーズを使用するのに必要なWindows用のソフトウェアのインストーラーを起動するアプリケーションです。KORG AudioGate and USB
https://www.korg.com/jp/support/download/software/0/529/2574/
ハイレゾ対応のサブスクアプリと配信サイト
- 2019年9月に日本初のハイレゾ対応音楽聴き放題アプリ(ハイレゾサブスク)「Amazon Music Unlimited (HD)」が開始され、2021年「Apple Music」もハイレゾ対応になりました
- これらのアプリではストリーミング再生を基本としながらも、オフライン再生用にハイレゾ音源をダウンロードすることも可能です
- 従来の音楽配信サイトとサブスク音楽アプリの2つの方式がハイレゾ音源の対象となってきました
- ハイレゾ対応の音楽配信サイトとサブスク音楽アプリはどちらを使うべきか?
- 結論から言うと「ダウンロードする頻度など音楽との接し方によって変わってくる」
- つまり、サブスクは月間約1,000円支払い、年間では約12,000円必要
- アルバムのハイレゾ音楽配信は1枚4~5千円、仮に年間3枚15,000円以上購入する場合はスプスクが安い


