ぶらり四季散歩Ⅷ・瀬古村輪中のおもかげ『水屋』2020/12

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瀬古村輪中の面影(水屋)
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濃尾平野の西南部では、低湿地に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が集中し、排水が悪くしばしば洪水の被害をこうむってきた。

輪中は、水害から守るため、集落や耕地の周囲を堤防で囲んだところをいい、この堤防を輪中堤という

濃尾平野では木曽川河口から大小45の輪中が連なっている。

今回紹介するのはこの木曽川に隣接する、庄内川と矢田川にはさまれた地域に存在した瀬古村輪中です。

水害に対する自衛策として、土を高く盛り、石垣を築き、食糧等を貯蔵して生活できる避難用建物を設けました。このような建物を『水屋』と呼び、蔵式と住居式があり(写真は蔵式)。水屋には連絡用の舟も備えられていました。

瀬古村輪中とは

この地域は庄内川と矢田川に囲まれた「瀬古村輪中」といわれた低湿地帯で、絶えず洪水にみまわれ、家屋敷が永く浸水することがあった

そこで高台から離れた地域の有力な家では、水害に対する自衛策として、土を高く盛り、石垣を築き、食糧等を貯蔵して生活できる避難用建物を設けた

このような建物を水屋と呼び、蔵式と住居式がある(写真は蔵式)。水屋には連絡用の舟も備えられていた

輪中の面影を残した『水屋』も数が減ってきた

この蔵式の『水屋は』酒の蔵元の所有する水屋でかなり規模が大きい

普通の人家も右側の石積み基礎のごとく約1m程度はかさ上げをしてから、家を建築していたのが、おぼろげに分かる

左側は最近建て直されて物ですが、それでも昔通り基礎を1m近くかさ上げして建築している

瀬古村地区ももう古い街並みは、ほとんど残ってなくて、輪中そのものの歴史も消えてしまうかも知れません

いまでも、ハザードマップにはその危機管理が謳われていますけど、どの程度住民が関心をもっているかは不明

天神橋との因縁、高牟神社の菅原道真公画像

祭神:高皇産御霊命(たかむすびのみこと)ほか複数の神が合祀されている

社伝によれば養老年間(717)創建、本殿は昌泰3年(900)再建といい、延喜式神名帳にも載る由緒ある神社

明治政府の神仏分離令により付与された郷社の社格が石標に見える

矢田川の堤防の上に幟り立が建っている。祭の時には、この幟り立に高い竿が立てられ、幟りが風になびいてはためく。

堤防の下、森の中にある社が高牟神社だ。境内に入ってゆく。境内はひっそりとしている。聞こえてくるのは、鳥のさえずりだけだ。本殿の脇に昭和三十六年、神社が再建された時に建立された記念碑が立っている。

明治の中期、矢田川に架けられた下街道の橋の上を高牟神社の氏子たちが毎年、画像を大切にお渡しした。菅公の画像が行き来する橋なので、橋の名前は天神橋と名づけられた

出典沢井鈴一の「名古屋の町探索紀行」http://network2010.org/category

ほとけの誓いおもき 石山寺

本尊は十一面観音。寛元年間(1243から)道円の開山。延宝4年(1676)藩主光友が再建

明治24年濃尾地震で倒壊、翌年再建。昭和20年空襲で観音堂と山門を除いて灰塵に帰した

山門の西側の馬頭観音は昔の善光寺街道にあったものを明治時代に移したもので、この右におもかる地蔵が並んでいる

石山寺の山門をくぐると庭は、別世界のようだ。突然、烏がけたたましたく鳴き出した。静寂な境内に、鳴き声が不気味にひびきわたる。

何羽もの烏が、いっせいに鳴きたてる。不意の侵入者に、犬が大声で鳴きたてるように、烏が不審者に気をつけよと鳴きさわいでいるようだ。

山門脇の小さな祠の前にゆく。祠には三体の古仏が安置されている。

中央に安置してあるのが馬頭観音で、高さは一二七センチだ。その左側には、高さ八七センチの地蔵菩薩が鎮座している。

馬頭観音も、地蔵菩薩も街道沿いに置かれていたものが、寺に移されたのであろうか。

右側に置かれているのが、寛政十二年(一八〇〇)銘のあるこぢんまりとした地蔵菩薩。簡単に持ちあげることができれば願いごとがかなう。重くて持ちあげることに難儀をすれば、願いごとがかなえられないという重軽地蔵だ。

三体の古仏が安置されている小さな祠の横には、三十三観音が祀られている。古仏の光背には、番号が記されている。

後の世を ねがう心は かるくとも ほとけの誓い おもき石山

出典石山寺本堂額

矢田川右岸堤防より瀬古村輪中を見る

庄内川・矢田川の合流地点

庄内川・矢田川合流地点
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庄内川・矢田川の合流地点は過去何回も、分離したり併合したり、進路を変えたりしている。過去の水害における堤防決壊地点も異なっている。両河川とも天井川の宿命で、水量が増すと危険にさらされる。

ぶらり四季散歩Ⅷ・瀬古村輪中のまとめ

ぶらり四季散歩シリーズⅧまできました。これから何回続けられるか、心配ですがガンバリます。このシリーズは自分も楽しみながら、いろんな新しいことが次々出てきて勉強になります。