- 毎日のように発表される完全ワイヤレスイヤフォン。製品数が増加し、各社がしのぎを削る事で高音質化・多機能化が著しい
- 多くの製品が一定水準を超えるクオリティを備えているので「もう、どれを買ってもあんまり変わらない」と思っている人もいるかもしれない
- しかし、音質にこだわりのある方なら絶対にハイレゾ対応それもaptX Adaptive搭載機種を買うべきです
- 将来的にハイレゾの主流コーディックは「aptX Adaptive」と「LDAC」の2つに絞られます
- Bluetoothコーディックは受け手側のイヤホンと同一のコーディックが送る側のスマホにも搭載されていないと使えません
- 各社とも今後ハイエンドモデルからaptX Adaptiveコーディックが搭載される見込みですが、先に完全ワイヤレスイヤホンを購入する場合は必ずハイレゾ対応「aptX Adaptive」が搭載されている機種を選ぶべきです
- 今持っているスマホ/タブレットは対応していないという人も多いと思うが、今後買い換える端末がaptX Adaptive搭載に対応するケースも増えていくはず
- それを見越して、イヤフォンを買う時は aptX Adaptive搭載の新世代イヤフォンを選ぶというのはアリだと思う

目次
完全ワイヤレスイヤホン選定のポイント





完全ワイヤレスイヤホン選定の5つのポイント
- イヤホンの形状によって異なる装着感や装着方法
- 「フラット」「ドンシャリ」など好みの音質
- 「ダイナミック型」「ハイブリッド型」などドライバユニットのタイプ
- 連続再生時間や充電時間の長さ及び無線充電の有無
- 「ノイキャン」「外音取り込み」「防水性能」など機能性
1. 装着方法
イヤホンの形状により、耳の穴に挿入する「カナル型」と「耳の穴に引つかけるタイプの「インナーイヤー型」の2種類

「カナル型」は外れにくくしっかりフィットするので、落としにくく遮音性も高い。耳に差し込むイヤーピースで装着感と音質の調整が可能
「インナーイヤー型」は長時間つけても痛みはないが、遮音性や運動時の脱落など不具合も多い
形状タイプはメリットが多い「カナル型」とする
2. 音質について
イヤホンでも原音のまま聴きたいなら「フラット」、高音と低音を強調させてノリノリで聴くなら「ドンシャリ」。より高音質で奥行きがあり、ライブの空気感まで記録された音源を聴くなら「ハイレゾ」
対応のフラットやドンシャリは後からでも「イコライザー」で調整できるが「ハイレゾ」は後から追加できない
従ってハイレゾ対応のaptX Adaptive搭載の機種を選択する
3. ドライバーユニットについて

電気信号を音に変換する大事な部分、これにより押し出せる音質が変化する。「ダイナミック型」「バランスド・アーマチュア(BA)型」「ハイブリッド型」の3タイプがある
ドライバーユニットは数で音の厚みを出している。数を増やすと音域がカバーでき音に厚みが増す。従って使用する数が重要、「ハイブリッド型」は使用する数が多いので、音に厚みがある。タイプには特にこだわらない


4. 連続再生時間など
連続再生時間はカタログでは8時間~10時間の間であるが、イコライザーを使用するとか、再生音量の大きさなどにより変化する。概ねカタログの半分くらいは使用可能と判断すれば良い。あとイヤホンケースの中にいれると充電してくれるので約2倍の時間は本体とケース合わせて再生可能と思われる
連続再生時間は通勤で使用するとしても、片道2時間以上はマレだからそんなに気にしなくてよい。どんな使い方をしても2時間は使用可能です。
5. 機能面について
ヘッドホンにはマイクが内蔵されています。このマイクが周囲の騒音を拾い、逆位相の音を出力することで、騒音を聞こえにくくします。飛行機、電車やバスなど、主に乗り物内での騒音を減らし、小さな音量でも音楽を楽しめます

- 騒音(元の音)の波形→ヘッドホンに内蔵されたマイクで周囲からの騒音を集音、ノイズキャンセリング回路がその信号を解析
- 逆位相の音の波形→解析した騒音を打ち消す逆位相の音を発生
- 合成されて消えた音の波形→元の音に逆位相の音を重ね、元の音を打ち消す。これにより鼓膜位置での騒音を低減
ヘッドホンに内蔵されているマイクにより、周囲の音を聞き取りやすくする機能です
周囲の音を確認しながら音楽を楽しむことができます。しかしながら、すべての音を聞き取れるようにする機能ではありません
周囲の状況、再生中の音の種類や音量によって、周囲の音が聞き取れない場合があります
IPに続けて記載される二つ目の文字が水に対する保護、つまり防水性能を表記する部分となります

機能面を評価する主なものは「ノイキャン」「外音取り込み」「防水性能」の3項目。「ノイキャン」はこのクラスだと搭載されていても、その性能はあまり強くない。「外音取り込み」は散歩・ウォーキング時には欲しい機能だが、室内使用には必要ない。「防水性能」は通常使用には特に問題なし


完全ワイヤレスイヤホンの絞り込み
完全ワイヤレスイヤホン選定の5つのポイントに照らして以下の5機種をおすすめランキング対象機種とした
全てハイレゾ対応の完全ワイアレスイヤホンで
SONY WF-H800以外は
aptX Adaptive搭載の最新機種です
選定された5機種の総合ランキング表

ハイレゾ対応完全ワイヤレスイヤホンおすすめランキング5選
第1位 FALCON2 NOB-FALCON2


国内オーディオ賞4冠達成の「FALCON」がさらに進化、音の表現は高・中・低音とも高い評価、ウィークポイント見られない
今、一番欲しい完全ワイヤレスイヤホン!
コスパも最高!
・ドライバは二層構造で歪の低減と伸びやな高域表現
・ヒアスルー機能でイヤホンを装着しながら、周りの音も聞こえる
・水没にも耐える防水設計(IPX7対応)



第2位 SONY WF-H800


CD、MP3、ストリーミングアプリ、動画などの圧縮音源の高音域を補完し、ハイレゾ級の高音質で聴けるDSEE HXを搭載
高精緻な音楽再生、本体とマッチしたカラーリング
独自の「DSEE HX」を搭載、パワフルな低音からクリアな高音まで、小型・軽量でもハイレゾ級高音質を再生
耳にフィットしやすい装着感、スマートフォンアプリ「Headphones Connect 」



第3位 Mpow M5 PLAS


新設計されたグラフェンコートドライバーが奏でる解像感豊かなサウンド
- 東方見聞録からインスパイアされたカラーリングを採用
- クラス最長63時間再生のバッテリーとIPX7の防水性能
小ぶりで密閉性も、装着感も良い
何よりも1万円を切り、コスパ最高



第4位 AVIOT TE-BD21j


【新設計ハイブリッド・トリプルドライバー搭載】3基のドライバーを搭載したハイブリットドライバーを採用。デザインは高級感があってカッコイイ
低音と高音を持ち上げた「ドンシャリ」気持ちよく聴ける
外音取り込み機能はやや機能が低い。付属品が充実



第5位 NUARL N6 sports


PEEK素材の表面にTPEとチタンを蒸着した3層被膜構造のPTT振動板を使用した独自のダイナミック型フルレンジドライバー“NUARL DRIVER”[N6]v3を搭載
高い防水性と落ちない装着安定性。低遅延「ゲーミングモード」搭載
イヤホンは構造防水によるIPX7の高い防水性を装備。汚れても水洗いできるので、汗をかく運動時にも快適に使えます
耳に自然にフィットするイヤーループは激しく動いても安定した装着性、柔らかいソフトタイプ・シリコンにしたことで、長時間使用時の耳への負担も軽減

スマホ側のaptX Adaptive搭載情報
- 完全ワイヤレスイヤホンの選定ではハイレゾ対応の「aptX Adaptive」搭載機種をおすすめしました
- しかしながら、「aptX Adaptive」はスマホ側で搭載している機種は2021/2月現在でわずか5機種、ハイエンドモデルばかり
- 送り側のスマホと受け側のイヤホン双方が同じ「aptX Adaptive」を搭載していないとハイレゾ再生はできません
- 次回スマホの代替え時には必ず「aptX Adaptive」搭載機種を選んでください

ハイレゾ完全ワイヤレスイヤホン・まとめ
『ハイレゾ完全ワイヤレスイヤホンは「aptX Adaptive」搭載の機種を選ぶべきだ』これが結論です。それは今後ハイレゾは「aptX Adaptive」が主流になるからです。おすすめの機種は5機種ランキングをつけて掲載しました。個人的には第1位のNOBLE FALCON2が音も造りもすばらしいと思います。ぜひ試聴してみてください。