発売から約1年半たっても、いまだ売れ行き衰えず人気も高いソニーWF-1000MX3を最近購入し、2カ月使用した感想。
「ノイキャン」「外音取り込み」「高音質」のハイエンド完全ワイヤレスイヤホン。
ソニーの「フラッグシップモデル」として他社のライバルと張り合い、「ノイキャン機能」では高い評価でライバルに差をつけています。
「音質面でやや劣る」というウィーポイントも総合力でカバーし今でも第一位の座にとどまり大健闘。
そのWF-1000MX3に50時間のエイジングをしたら、【音質面で大変貌】ライバルを完全凌駕し【すばらしい音質】に生まれ変わりました。

目次
Sony WF-1000MX3 レビュー



WF-1000MXの注目されるポイント
- 進化し続ける業界トップ水準ノイズキャンセリング機能
- アンビエントサウンドモード搭載の外音取り込み機能
- 『DSEE HX』で最大96kHz/24bitまでアップサンプリング、ハイレゾ相当の音楽再生
- 左右独立受信方式採用で低遅延かつ音途切れがしにくい


ライバルメーカーのフラッグシップモデル5機種
- ソニーWF-1000MX3のライバルとされる5メーカーのフラッグシックモデル、いずれも売れ行き上位に並んでいる
- AppleのAirPods以外はOSがAndroidで本当のライバル
- 特に「JBL CLUB PRO+ TWS」と「JABRAジャブラ ELITE85T」が最大のライバル
- 「アクティブノイズキャンセリング」を搭載し、快適な装着感とすぐれた密閉性を実現
- 専用の高偏位ドライバとひずみの少ないスピーカードライバにより、リッチな低音と正確な中高音域オーディオを安定して提供
- 音楽を聴きながら周囲の音が聞ける「外部音取り込みモード」を備える
- ハイブリッド型ノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホン
- 本体外側の「フィードフォワードマイク」と鼓膜に近い「フィードバックマイク」を搭載し、遮音性を高めたノイズキャンセリングを実現
- ノイズキャンセリング機能がオンの場合、約2時間の充電で最大約6時間のワイヤレス再生が可能。充電ケースに収納すれば最大約18時間分充電
- 11段階のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン
- トランスペアレンシーモードを使用すると、短い会話をしたいときに周囲の音を聞くことができる
- 1回の充電で最長6時間の再生が可能で、ワイヤレス充電ケースを使用すると最長12時間の再生が可能。ケースはQi規格の充電マットに対応
- アクティブノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホン
- 外音取り込み機能の精度が向上し、屋外での交通など周囲の音が聞こえないと危険な場所でも安心してリスニングを楽しめる
- LDSアンテナとクアルコム社製チップ搭載で途切れにくい
・完全ワイヤレスイヤホンでも自社開発技術を投入し、マイクを用いた通話性能の評価も高いブランドがJabra
・「JabraアドバンスドANC」と呼ばれる独自のノイズキャンセリング機能を搭載している


イヤホンのエイジングとはどんなこと?

「エイジング(エージング)」という言葉を知っていますか?
英語をそのまま直訳すると「老化」や「高齢化」という意味になり、よくお肌のケアのことを「エイジングケア」なんて言います
イヤホンによく使われる言葉で、新品で買ったイヤホンを使っていくうちに、どんどんと音が良くなっていくことを「エイジング」と呼びます
イヤホンやスピーカーを“エイジング”すると音が変わる、と聞いたことがないだろうか。簡単にいうとエージングとは、音質を安定させるために新しいイヤホンやスピーカーを慣らす作業です
1. イヤホンのエイジングとは
- イヤホンのエージングとは、スピーカーで行うことと同様にイヤホンに内蔵された振動板を馴染ませる作業のこと
- イヤホンは新品の状態で出荷された時には、カタログ値の性能を全体として出せるように設計されています
- しかし、個別の1Hz単位で全ての音を再生するテストを行ってから出荷しているわけではなく、実際に振動板から音を出してみることでエッジとのバランス調整を行う必要があるわけです
- 人の聴力は、可聴域だけでなく本来は聴き取れない超高音域まで存在するので、倍音の影響を音楽鑑賞時に聴き取っていると言われます
- ハイレゾ音源による音楽が高評価を得ていることからも分かるように、明確に聴き取れる音だけではなく音楽再生時に心地よいと感じられるためには細かいバランス調整が必要です
- イヤホンの振動板とエッジはスピーカーと比較して小さいので、エージングとはいえスピーカーほどの長時間かけた調整は必要ない
- エージング期間も1週間~2週間程度で十分に成果が出やすい点もイヤホンのエージングは敷居が低いと考えられる要因
- イヤホンのエージングとは、実際に全ての再生周波数を1Hz単位で鳴らしてみることにより、全体のバランス調整を行います
- エージング専用CDや全周波数帯を再生するピンクノイズを用いたイヤホンのエージングは、耳に直接装着して使うからこそ細かい音までこだわりたい人にとって重要な慣らし運転となるわけです


2. イヤホンのエイジング効果
- 高音域での音割れが起きにくくなるというメリットが得られること
- 振動板から音を出してみると最初は堅い印象を与える音質になりがち、これを柔らかい音にする
- 同じ曲を再生しても音がマイルドで、こなれた印象となり、ハーモニーが美しく感じられる
- 高音域で起きがちな音割れがなくなり、低音域を多少ブーストアップさせるようイコライザーを調整しても、中高音域に影響を与えずに美しい音を再生できる効果が期待できます
- ロック調の曲ならば低音域のブースト感が出て、クラシックオーケストラならばバイオリンやフルートといった高音楽器の音色に違いを見いだせる
- スピーカー再生した時とイヤホン再生した時の差が縮まる効果が得られ、普段聴いている音楽をいつも通りに再生出来る環境が整う
- イヤホンの振動板から出る音のバランスを良くするといった効果をエージングでは期待出来る
3. イヤホンのエイジングのやり方
- エージング用音源を用意して必要な時間を計算し、音量を決めて音を流し続けるやり方
- 普段聴いている曲を聴きやすくしたいなら、普段聞いている曲を一定音量で流し続ける方法も有効
- イヤホンのエージングを効果的に行うやり方として、ピンクノイズを使った方法があります
- 1Hz単位の基礎周波数別に収録されたピンクノイズを使えば、低音域ほど音圧レベルを高く、高音域ほど音圧レベルを低く再生出来る環境にすることで、高音域における音割れを防げます
- ホワイトノイズ (White noise)を使うやり方もあります、ホワイトノイズとはパワースペクトルで見ると対象となるそれなりに広い範囲で同程度の強度となっているノイズを指し、フラットな音つくりに効果
- 「ホワイト」とは、可視領域の広い範囲をまんべんなく含んだ光が白色であることから来ている形容
- エージング専用CDやピンクノイズデータを音源として使うと、普段聞いている音楽だけでなくイヤホン内部の振動板自体の動きに対して効果的だとされています
4. イヤホンのエイジングに使える音源
- 自分の好きな曲(適度な音量で長すぎない程度に1~3時間程度音楽を流すのを日にちを分けて繰り返す)
- エージング専用CDを使う
- ランダムにホワイトノイズを流す(ホワイトノイズとは全ての周波数で同じ強度となるノイズ)
- ピンクノイズを流す(パワーが周波数に反比例するノイズを指し、同じ周波数成分を持つ光がピンク色に見えることから、ホワイトノイズに対してピンクノイズと呼ばれています)
5. エイジング音源の調達
CDを使ったエイジング
必要ならCDをご購入下さい
エイジングアプリを使用
スマホのアプリをダウンロードして下さい
オーディオエージング(Aplle)
https://apps.apple.com/jp/app/id651915930
Burn-In Audio(Android)https://play.google.com/store/apps/details?id=com.l.dan.burninaudio


6. イヤホンのエイジング・まとめ
『音が良くなる』というイヤホンエイジングの効果は必ずあります、自然に好きな曲を流して50時間程度使用すれば、ほぼそのイヤホンの性能がふる発揮されます。
それを黙って待っているだけでなく、積極的にCDやエイジングアプリを使用して、早く・確実に性能を高めてください。
おすすめは「ピンクノイズ30時間」「ホワイトノイズ20時間」の合計50時間で完了します。その途中でも、音がよくなるのが実感できます。