ぶらり四季散歩 名古屋・荒子観音寺
- 荒子観音寺(浄海山円龍院観音寺)尾張四観音の一つで、寺号は観音寺といい天台宗のお寺です。1,250余体の円空仏でも有名
- 荒子観音寺は、天平元年(729)の創建と伝えられ、加賀藩主前田利家が天正4年(1576)に再建
- 多宝塔は天文5年(1536)に再建され市内最古の木造建築物で国の重要文化財に指定

荒子観音寺の沿革









- 寺伝によれば、天平元年(729年)、泰澄の草創と言い、天平13年(741年)、泰澄の弟子の僧・自性が堂宇を整えたと言う。泰澄は加賀(石川県)の白山の開祖とされる伝説的人物
- 天文5年(1536年):多宝塔が再建される(名古屋市内に現存する最古の建物・国の重要文化財)
- 天正4年(1576年):前田利家により本堂が再建される。この時自身の甲冑も寄贈
- 利家は荒子の土豪の家に生まれ、北陸に所領を与えられるまで寺の近くに荒子城を構えていたとされる。ちなみに当寺は彼の菩提寺彼の菩提寺でもある
- 延宝・貞享年間 :円空が当寺を数回訪れ、山門の仁王像や1,200体を超える木彫仏像(円空仏)を残した
- 大正5年(1926年):現在の山門を完成
荒子観音寺の円空仏



- 円空仏の研究は荒子観音寺に始まり、荒子観音寺に終わると言われるほど、荒子観音寺には多種多様な円空仏が存在する
- 荒子観音寺には2014年時点で1255体の円空仏が現存し、移出像11体を含めて1266体が確認されている
- 2014年時点で日本全国で現存が確認されている円空仏5374体のうち、実に4分の1以上が当寺にあることになる円空は延宝4年(1676年)に荒子観音寺に滞在しており、様式面からも荒子観音寺の円空仏は延宝4年前後に造像されたと考えられている
円空仏の拝観
荒子観音寺では毎月第2土曜日の13時から16時に円空仏が拝観出来ます
拝観料500円、ガイド付き
1200体余りの木端仏があります


周辺の見どころ



荒子公園









- すぐ隣に「荒子公園」がありここの荒子梅苑は隠れた穴場
- 赤梅、白梅、蝋梅など赤、白、黄色の美しい競演です


アクセス
交通手段
- 名古屋市営地下鉄東山線 高畑駅から徒歩で約9分。
- 名古屋市営バス「荒子町」停留所または「荒子観音」停留所から徒歩。
- 名古屋臨海高速鉄道あおなみ線 荒子駅から徒歩で約10分。
ぶらり四季散歩 名古屋・まとめ
荒子観音も尾張四観音の一つ、観音もさることながら近くの「荒子公園」内の『荒子梅園』の赤、白、黄の色合いがすばらしい。
