尾張四観音とは
尾張地方には、観音様を本尊としておまつりしている荒子観音寺、龍泉寺、甚目寺観音、笠寺観音という4つの寺院があり、これら4つの寺院は「尾張四観音」として、観音様の慈悲を求める民衆の信仰を集めました
名古屋城築城後、名古屋城から見て四方にあるこれらの寺院は名古屋城を鎮護する観音様とされ、
名古屋城から見てその年の神様がいる方角に当たる恵方に一番近い寺へお参りするとご利益があると言われる
名古屋城から見て恵方とは
- 方位神の一つである「歳徳神(としとくじん)」はその一年の福徳をつかさどる神とされ、この歳徳神がいる方角は全てにおいて大吉とされ、この方角を「恵方(えほう)」と呼びます
- 恵方は別名「吉方(きっぽう)」「明の方(あきのかた)」等ともいわれます
- 恵方はその年の暦の「十干」によって定まります。その年の暦と恵方との対応は以下の通り、5年周期・4方位になります
- 甲・己の年(令和6・11):寅と卯の間「甲」の方…およそ東北東
- 乙・庚の年(令和7・12):申と酉の間「庚」の方…およそ西南西
- 丙・辛の年(令和3・8):巳と午の間「丙」の方…およそ南南東
- 丁・壬の年(令和4・9):亥と子の間「壬」の方…およそ北北西
- 戊・癸の年(令和5・10):巳と午の間「丙」の方…およそ南南東
名古屋城と四観音の位置関係
恵方は、1、甚目寺・2、笠寺・3、龍泉寺・4、荒子・5、笠寺の順にて回っていきます
四観音の由来
- 1610年徳川義直公により名古屋城が築城され、その後清須越えにより城下町が整備された折りに名古屋城守護の為に四観音「甚目寺(北)・笠寺(南)・龍泉寺(東)・荒子(西)」が暦による四方に設定されました
- そして暦にある「歳徳神」の住む方位を恵方(あきのかた)と言い、この四観音の内その年の「恵方」にある観音への参拝を「恵方参り」と称して城下町の商人に推奨したのが始まりだと言われています



2022年恵方「甚目寺観音」


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仏教が伝来した宣化3年(西暦538年)よりわずか60年後の推古5年(西暦597年)
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伊勢甚目村(いせはだめむら)の漁夫、龍麿という人が、江上庄の入り江(現在の甚目寺の東南約200m.あたり)で魚をとっていました
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その網に黄金の聖観音像がかかり、歓喜し入り江の北にお堂を建て像を納めました
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甚目寺の始まりと言われています。法隆寺や四天王寺に次ぐ我国有数の古刹




2022年恵方「甚目寺観音」の節分風景








- 2022年2月3日の恵方節分会はかなりの人出で、にぎわっていました
- 屋台もかなりの数出ていて、これも人気でした
節分会の境内の様子


















アクセスメモ
【住所】あま市甚目寺東門前24
【アクセス】名鉄名古屋本線「甚目寺」駅より徒歩5分

