山門(仁王門)と多宝塔 多宝塔は、三間四方で、内部に本尊である釈迦、多宝の二仏を祀り、長押上と来迎壁には彩色が施され、天井には蓮花が描かれている。屋根は宝形造でこけら葺とする
- 観音寺の創建は天平元年 (729)、つまり奈良時代と伝承
- その後加賀藩主である前田利家が天正4年(1576) に修造
- 多宝塔は寺が所蔵する『浄海雑記一』の水盤内記によれば、天文5年 (1536) に再建。市内最古の木造建築物であり、国の重要文化財に指定
- 利家は荒子の土豪の家に生まれ、北陸に所領を与えられるまで寺の近くに荒子城を構えていた。当寺は彼の菩提寺
荒子観音あれこれ
仁王門に納められている高さ3m超えの仁王像(円空作といわれる)
本堂内ご本尊 ご本尊の「聖観音」は33年に1度だけ開扉され、ご利益は厄除けや縁結び
鐘楼とおもかる地蔵
境内の六角堂には「傅大士=ふだいじ=中国、南北朝時代の仏教者」を正面に、向かって左側に普健童子、右側に普成童子の三体像が奉られています
六角堂内の傅大士=ふだいじ
弘法大師
荒子観音の円空仏
- 荒子観音と言えば円空仏の寺として有名。 現存する円空仏は5000体以上あるのですが、その内の約4分の1が荒子観音にある
- 仁王門にある仁王像は最大の円空仏で3mを超え、 本堂には釈迦如来と大黒天が安置される
- 残りの1000体を超える円空仏は、毎月第2土曜日の午後1時~4時まで、本坊で間近に見ることができまる
- 中に入ると大きめの円空仏が中央にずらりと並べられ、 初期のものほど丁寧に彫られており、中央の不動明王などはイメージしていた円空仏とは全く違うもの
- 荒子観音に残る1000体を超える円空仏のほとんどは木端仏と呼ばれる数cmの小さな木片に彫られた仏像で、ずらりと棚に並べてありました。
- どの仏像も口元に笑みを浮かべているのが印象的。 何年かしたらまた来たくなるような寺
荒子観音アクセス地図
所在地 | 名古屋市中川区荒子町宮窓138 |
TEL | 052-361-1778 |
FAX | 052-361-1756 |
拝観時間 | 7:00~17:00 |
駐車場 | あり(無料/50台) |
アクセス | 地下鉄東山線「高畑駅」4番出口から徒歩10分 あおなみ線「荒子駅」から徒歩10分 |
尾張四観音の一つ 荒子観音・まとめ
尾張四観音の一つ荒子観音、正式名称は浄海山圓龍(円竜)院観音寺といって、「寺」がつく、一般的には「荒子の観音さん」。周りは住宅地で近くに梅園で有名な『荒子公園』がある。梅の時期に『荒子梅苑』(荒子公園)と一緒に訪問すれば価値は二倍。観音も梅苑も一級品、おまけに入場は無料。ぜひどうぞ・・・
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